大分類 E:製造業
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大分類の概要 #
この大分類の企業数は 340,064社で、全国の企業数全体に占める割合は 9.3%(※)と非常に多く、地域経済の基盤を支える主要産業です。 食料品、機械、化学、電気機器、自動車、精密機器など幅広い分野を含み、補助金申請数・採択数ともに全業種の中で最も多いカテゴリです。

※出典:「総務省:令和3年経済センサス‐活動調査 速報集計」
補助金採択実績の傾向 #
他の関連補助金や助成金の結果から採択されやすい事業の特徴や傾向を掴みましょう。
※新事業進出補助金の採択実績は、第1回採択結果発表後から調査開始予定。
事業再構築補助金(2025年3月公募終了) #
この大分類に属する新規事業の採択数は、採択総数 9259件(第10~13回)中、3768件で、全体に占める割合は 40.70%(※当社調べ)と採択事例数は圧倒的に多い。
「新製品開発」「新市場展開」「生産工程のDX化」などの事業が目立つ。
その他の関連補助金や助成金 #
- ものづくり補助金:製造業に最も適した制度。IoT・ロボット導入、試作開発が豊富。
- IT導入補助金:製造業の販路拡大(EC、受発注システム)にも利用可能。
成長性と市場動向 #
新事業進出補助金は、「新事業進出要件(製品等の新規性要件、市場の新規性要件、新事業売上高要件)」や「付加価値額要件」、「賃上げ要件」などの条件を満たさなければなりません。新規事業で取り組む分野の成長性と市場動向は、はじめにしっかり把握しておく必要性があります。
- 拡大分野:EV・再エネ部品、医療機器、半導体関連部材、環境配慮型製品
- 縮小分野:単純加工や労働集約型分野(海外シフト)
- 政策注目:カーボンニュートラル、DX推進、サプライチェーン強靭化
採択事例・典型パターン #
新事業進出補助金では、補助事業で取り組む新規事業の「新市場性」及び「高付加価値性」を事業計画書で明確に示さなければなりません。 先代制度である事業再構築補助金(2025年3月公募終了)の採択事例やパターンを参考に対策しましょう。
※新事業進出補助金の採択実績は、第1回採択結果発表後から調査開始予定。
- 新規製品開発(医療・介護機器、環境対応製品)
- 生産プロセス自動化(ロボット導入、IoT監視)
- 工場DX(スマートファクトリー化、MES/ERP導入)
- 新販路開拓(BtoBからBtoCへの展開、越境EC)
不採択になりやすい要因 #
- 単なる機械更新に見える投資
- 技術的優位性や差別化が弱い
- 市場分析や顧客ターゲットが不明確
- 財務裏付けや投資回収シナリオが不十分
公募要領に照らした注意点 #
- 「新分野展開」「事業再編」のストーリーが明確かどうか
- 生産性向上と付加価値向上を両立させる必要
- 「環境・DX・サプライチェーン強靭化」など政策的キーワードを盛り込む
中分類 #
- 中分類 09:食料品製造業
- 中分類 10:飲料・たばこ・飼料製造業
- 中分類 11:繊維工業
- 中分類 12:木材・木製品製造業(家具を除く)
- 中分類 13:家具・装備品製造業
- 中分類 14:パルプ・紙・紙加工品製造業
- 中分類 15:印刷・同関連業
- 中分類 16:化学工業
- 中分類 17:石油製品・石炭製品製造業
- 中分類 18:プラスチック製品製造業(別掲を除く)
- 中分類 19:ゴム製品製造業
- 中分類 20:なめし革・同製品・毛皮製造業
- 中分類 21:窯業・土石製品製造業
- 中分類 22:鉄鋼業
- 中分類 23:非鉄金属製造業
- 中分類 24:金属製品製造業
- 中分類 25:はん用機械機器具製造業
- 中分類 26:生産用機械器具製造業
- 中分類 27:業務用機械器具製造業
- 中分類 28:電子部品・デバイス・電子回路製造業
- 中分類 29:電気機械器具製造業
- 中分類 30:情報通信機械器具製造業
- 中分類 31:輸送用機械器具製造業
- 中分類 32:その他の製造業
その他の関連補助金制度 #
- ものづくり補助金(設備投資・試作開発)
- グリーンイノベーション基金(脱炭素技術)
- サプライチェーン強靭化支援事業
- 自治体の製造業振興補助金
トレンド技術・キーワード #
- スマートファクトリー・IoT化
- カーボンニュートラル、再エネ活用
- 半導体関連部材
- 医療・介護機器、ライフサイエンス関連
- DXによる生産効率化
補助金活用後の成長シナリオ #
- 新製品開発 → 国内市場シェア拡大 → 海外展開
- 工場DX → 生産コスト削減 → 受注増加
- 環境対応投資 → グリーンブランド確立 → 新規取引先獲得
まとめ #
大分類 E:製造業
製造業は 補助金の最大活用分野 であり、政策トレンド(DX・環境・サプライチェーン)と連動させることで採択率を高められます。
単なる設備投資ではなく「付加価値向上・市場拡大」を明確に描くことが重要です。
参考サイト
- 大分類E-製造業 説明及び内容例示(PDF)– 総務省:日本標準産業分類(令和5年7月告示)
執筆者プロフィール #

- 補助金サポート事業部 編集長
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【中小企業の成長と資金調達をサポートする現場目線コンサルタント】
大学卒業後、大手IT企業にて経営企画・新規事業開発に従事。 経営コンサルタント会社へ転職後、補助金・助成金を活用した事業再構築や新規事業立ち上げを支援。 これまで各種補助金申請支援実績 200件以上。
セミナー講師、支援事業アドバイザーとしても活動。
【メッセージ】:補助金は「制度を知る」だけでなく「実行計画を描く」ことが成功の鍵。 記事を通して、みなさまが自社の未来を切り拓く一歩を踏み出すためのヒントをお届けします。
【専門分野】:新事業進出補助金、事業再構築補助金、ものづくり補助金、IT導入補助金の事業計画書作成、ITシステム導入・業務プロセス改善
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