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大分類 D:建設業

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大分類の概要 #

この大分類は、住宅建設から公共インフラ整備まで幅広い産業が含まれます。 企業数は 424,290社で、全国の企業数全体に占める割合は 11.5%(※)と非常に多い上、中小・零細企業が大半を占めています。

※出典:「総務省:令和3年経済センサス‐活動調査 速報集計

補助金採択実績の傾向 #

他の関連補助金や助成金の結果から採択されやすい事業の特徴や傾向を掴みましょう。
※新事業進出補助金の採択実績は、第1回採択結果発表後から調査開始予定。

事業再構築補助金(2025年3月公募終了) #

この大分類に属する新規事業の採択数は、採択総数 9259件(第10~13回)中、516件で、全体に占める割合は 5.57%(※当社調べ)ほど。 採択事例は多めで「新工法導入」「省エネ建築」「リフォーム・リノベーション事業」などの事業が目立つ。

その他の関連補助金や助成金 #

  • ものづくり補助金:建設資材加工やプレハブ製造に適用されることもある。
  • IT導入補助金:建設業務管理システム、施工管理アプリの導入などで活用多数。
  • 自治体の補助金:耐震化、省エネ改修、地域防災拠点工事などに関連。

成長性と市場動向 #

新事業進出補助金は、「新事業進出要件(製品等の新規性要件、市場の新規性要件、新事業売上高要件)」や「付加価値額要件」、「賃上げ要件」などの条件を満たさなければなりません。新規事業で取り組む分野の成長性と市場動向は、はじめにしっかり把握しておく必要性があります。

  • 拡大分野:リフォーム・リノベーション市場、ZEB(ゼロエネルギービル)、木造建築需要(脱炭素)、インフラ更新
  • 縮小分野:新築住宅(人口減少に伴う需要減)、地方での受注機会縮小
  • 政策面の注目:省エネ住宅、災害対応建築、インフラ長寿命化

採択事例・典型パターン #

新事業進出補助金では、補助事業で取り組む新規事業の「新市場性」及び「高付加価値性」を事業計画書で明確に示さなければなりません。 先代制度である事業再構築補助金(2025年3月公募終了)の採択事例やパターンを参考に対策しましょう。
※新事業進出補助金の採択実績は、第1回採択結果発表後から調査開始予定。

  • ZEH・ZEB建築事業への転換
  • 省エネ改修や耐震リフォーム事業
  • BIM・CIM導入による施工管理効率化
  • 建材プレカット・プレハブ化での新規市場開拓
  • ドローンやAIを用いた施工管理・検査

不採択になりやすい要因 #

  • 「単なる設備更新」に見える投資
  • 地域需要の裏付けが弱い(リフォーム需要などの数値根拠不足)
  • 技術的な新規性が乏しい
  • 公募要領の重点分野(DX・省エネ・防災)と乖離

公募要領に照らした注意点 #

  • 「事業再構築」のストーリーを描くことが重要
    (例:新築中心→リフォーム市場へ転換)
  • DXや省エネ、災害対応など政策的キーワードを盛り込む
  • 地域課題(空き家対策、防災拠点整備)と関連づけると高評価

中分類 #

その他の関連補助金制度 #

  • 省エネ建築物補助金(国交省)
  • 木造建築推進関連補助金(林野庁)
  • 自治体の耐震・リフォーム補助金
  • 国交省・経産省連携のスマートシティ関連補助金

トレンド技術・キーワード #

  • BIM/CIM、施工DX
  • ZEH/ZEB、省エネ住宅
  • プレハブ・モジュール建築
  • ドローン・AI施工管理
  • インフラ長寿命化技術

補助金活用後の成長シナリオ #

  • 新築中心 → リフォーム・リノベーション展開 → 継続的受注基盤確立
  • DX導入 → 生産性向上・人手不足解消 → 公共事業参入拡大
  • 環境配慮建築 → 脱炭素需要対応 → 高付加価値案件受注

まとめ #

大分類 D:建設業

建設業は補助金採択数が多く、DX・省エネ・防災対応のテーマと相性が良い分野です。
「単なる工事」から「地域課題解決型の建設事業」へと転換するストーリーを描くことが採択のカギとなります。

参考サイト

執筆者プロフィール #

Kudo
Kudo補助金サポート事業部 編集長
【中小企業の成長と資金調達をサポートする現場目線コンサルタント】

大学卒業後、大手IT企業にて経営企画・新規事業開発に従事。 経営コンサルタント会社へ転職後、補助金・助成金を活用した事業再構築や新規事業立ち上げを支援。 これまで各種補助金申請支援実績 200件以上。
セミナー講師、支援事業アドバイザーとしても活動。

【メッセージ】:補助金は「制度を知る」だけでなく「実行計画を描く」ことが成功の鍵。 記事を通して、みなさまが自社の未来を切り拓く一歩を踏み出すためのヒントをお届けします。

【専門分野】:新事業進出補助金、事業再構築補助金、ものづくり補助金、IT導入補助金の事業計画書作成、ITシステム導入・業務プロセス改善

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