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大分類 L:学術研究,専門・技術サービス業

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大分類の概要 #

この大分類は、大学や研究機関による学術研究、さらに 法律・会計・デザイン・広告・コンサルティング・エンジニアリングなど、知識・技術を提供するサービス業が含まれます。 企業数は 213,865社、全国の企業数全体に占める割合は 5.8%(※)ほど。 知的資産を基盤とするため、補助金の活用余地は「研究開発」「DX」「新サービス創出」との親和性が高いのが特徴です。

※出典:「総務省:令和3年経済センサス‐活動調査 速報集計

補助金採択実績の傾向 #

他の関連補助金や助成金の結果から採択されやすい事業の特徴や傾向を掴みましょう。
※新事業進出補助金の採択実績は、第1回採択結果発表後から調査開始予定。

事業再構築補助金(2025年3月公募終了) #

この大分類に属する新規事業の採択数は、採択総数 9259件(第10~13回)中、290件で、全体に占める割合は 3.13%(※当社調べ)ほど。 「デザイン事務所がオンライン教育やEC向けコンテンツ制作へ展開」「研究機関発ベンチャーがAI・バイオ事業に進出」「コンサル企業が新たなSaaS型サービスを開発」などの事業が採択されています。

その他の関連補助金や助成金 #

  • ものづくり補助金:R&D型スタートアップによる新技術開発や設計・解析ツールの自社開発。
  • IT導入補助金:会計事務所や法律事務所によるクラウド管理システム導入やデザイン事務所によるプロジェクト管理DX化。

成長性と市場動向 #

新事業進出補助金は、「新事業進出要件(製品等の新規性要件、市場の新規性要件、新事業売上高要件)」や「付加価値額要件」、「賃上げ要件」などの条件を満たさなければなりません。新規事業で取り組む分野の成長性と市場動向は、はじめにしっかり把握しておく必要性があります。

  • 拡大分野
    • AI・ビッグデータ解析、バイオ・医療研究
    • 知的財産権・コンプライアンス支援
    • デザイン・クリエイティブ産業(デジタル広告、UI/UX)
    • リモートワーク・オンライン教育関連サービス
  • 縮小分野
    • 紙媒体広告中心の広告代理業
    • 人手依存型の会計・法務処理業務
  • 政策注目
    • スタートアップ支援、産学連携、イノベーション推進

採択事例・典型パターン #

新事業進出補助金では、補助事業で取り組む新規事業の「新市場性」及び「高付加価値性」を事業計画書で明確に示さなければなりません。 先代制度である事業再構築補助金(2025年3月公募終了)の採択事例やパターンを参考に対策しましょう。
※新事業進出補助金の採択実績は、第1回採択結果発表後から調査開始予定。

  • デザイン事務所が「地方特産品のブランディング事業」を展開
  • 会計事務所が「AI記帳サービス」導入で新顧客層を獲得
  • 大学発ベンチャーが「医療用AI」開発に補助金を活用
  • 建築設計事務所が「脱炭素建築コンサルティング」事業を開始

不採択になりやすい要因 #

  • 「既存業務の効率化のみ」で新規性が薄い
  • 独自性が見えにくい(他事務所との差別化不足)
  • 社会的インパクト・地域課題との関連が弱い
  • 研究開発の場合、事業化ストーリーが不足

公募要領に照らした注意点 #

  • 「研究開発の事業化」「専門サービスの新展開」を強調する
  • 自社技術・知見を社会課題(脱炭素、少子高齢化、地域活性化)に結びつける
  • SaaS型・DX支援など「持続的収益モデル」を示すと採択率向上

中分類 #

その他の関連補助金制度 #

  • ものづくり補助金(研究開発・試作品開発)
  • スタートアップ支援補助金(大学発ベンチャーなど)
  • IT導入補助金(クラウドサービス導入)
  • NEDO・AMED:研究開発型補助事業

トレンド技術・キーワード #

  • AI・データサイエンス
  • バイオ・医療・ヘルステック
  • SaaS型サービス、クラウド化
  • デザイン × 地域ブランド × 観光
  • 産学連携・スタートアップ

補助金活用後の成長シナリオ #

  • 研究機関 → 事業化ベンチャー設立 → イノベーション創出
  • デザイン業 → 地域特産品ブランディング → 観光・輸出市場へ展開
  • 会計・法律事務所 → DX導入 → 高付加価値サービスへ転換
  • 技術サービス業 → 脱炭素・防災コンサル → 社会課題解決型事業へ

まとめ #

大分類 L:学術研究,専門・技術サービス業

学術研究・専門サービス業は「知的資産を活かした新事業創出」に直結する分野です。
補助金申請では 研究成果の社会実装・地域課題解決・DXサービス化 を打ち出すことで採択につながります。

参考サイト

執筆者プロフィール #

Kudo
Kudo補助金サポート事業部 編集長
【中小企業の成長と資金調達をサポートする現場目線コンサルタント】

大学卒業後、大手IT企業にて経営企画・新規事業開発に従事。 経営コンサルタント会社へ転職後、補助金・助成金を活用した事業再構築や新規事業立ち上げを支援。 これまで各種補助金申請支援実績 200件以上。
セミナー講師、支援事業アドバイザーとしても活動。

【メッセージ】:補助金は「制度を知る」だけでなく「実行計画を描く」ことが成功の鍵。 記事を通して、みなさまが自社の未来を切り拓く一歩を踏み出すためのヒントをお届けします。

【専門分野】:新事業進出補助金、事業再構築補助金、ものづくり補助金、IT導入補助金の事業計画書作成、ITシステム導入・業務プロセス改善

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