中分類 65:金融商品取引業,商品先物取引業
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中分類の概要 #
金融商品取引業,商品先物取引業は、株式・債券・投資信託・デリバティブなどの売買や仲介 を行う業態です。証券会社や投資顧問業者、暗号資産取引所も一部含まれます。
商品先物取引業は、原油・金属・農産物などの商品価格を対象とした先物・オプション取引 を扱います。
ともに、高度な金融技術と規制遵守が求められる業種 です。
補助金採択実績の傾向 #
他の関連補助金や助成金の結果から採択されやすい事業の特徴や傾向を掴みましょう。
※新事業進出補助金の採択実績は、第1回採択結果発表後から調査開始予定。
事業再構築補助金(2025年3月公募終了) #
この中分類に属する新規事業の採択数は、採択総数 9259件(第10~13回)中、1件で、全体に占める割合は 0.01%(※当社調べ)ほど。 金融商品への補助金は対象外となるため注意。
- 証券会社の顧客向けオンラインサービス強化(スマホアプリ、API接続)
- 商品先物業者による取引プラットフォームのシステム更新
- 暗号資産関連でのセキュリティ強化・AML対応
成長性と市場動向 #
新事業進出補助金は、「新事業進出要件(製品等の新規性要件、市場の新規性要件、新事業売上高要件)」や「付加価値額要件」、「賃上げ要件」などの条件を満たさなければなりません。新規事業で取り組む分野の成長性と市場動向は、はじめにしっかり把握しておく必要性があります。
- ネット証券の台頭(楽天証券、SBI証券など) により個人投資家市場が拡大
- NISA・iDeCoの普及により、長期投資の需要増加
- 商品先物市場は、世界的な資源価格変動により存在感が再び拡大
- ブロックチェーンや暗号資産を巡る新しい投資領域も増加
採択事例・典型パターン #
新事業進出補助金では、補助事業で取り組む新規事業の「新市場性」及び「高付加価値性」を事業計画書で明確に示さなければなりません。 先代制度である事業再構築補助金(2025年3月公募終了)の採択事例やパターンを参考に対策しましょう。
※新事業進出補助金の採択実績は、第1回採択結果発表後から調査開始予定。
- 証券会社 → 次世代取引システムの刷新、モバイル化
- 投資顧問業 → AI活用の投資分析サービス
- 商品先物業者 → 顧客教育ツール・シミュレーションシステム開発
- 暗号資産取引所 → セキュリティ強化・本人確認システム導入
不採択になりやすい要因 #
- 金融規制が厳しく、収益目的の単純なシステム更新は採択されにくい
- 投資リスクが高く、公共性・社会性が乏しい 計画は不利
- AML(マネーロンダリング対策)や金融庁規制に不対応の計画
公募要領に照らした注意点 #
- 「新規性」「公共性」の観点で以下を意識する必要あり
- 投資家保護や利便性向上に資するか
- 地域経済や中小企業への波及効果を示せるか
- 金融商品取引法・商品先物取引法など規制に整合しているか
小分類 #
- 小分類 650:管理,補助的経済活動を行う事業所(65金融商品取引業,商品先物取引業)
- 小分類 651:金融商品取引業
- 小分類 652:商品先物取引業,商品投資顧問業
その他の関連補助金制度 #
- サイバーセキュリティ関連補助金(金融サービスの安全性向上)
- デジタル人材育成関連助成金(フィンテック対応)
- 経産省の実証事業補助金(ブロックチェーン、分散台帳関連)
トレンド技術・キーワード #
- ネット証券・モバイルトレーディング
- AIトレーディング・アルゴリズム取引
- ブロックチェーン・暗号資産取引
- ESG投資・インパクト投資
- NISA・iDeCo拡充
補助金活用後の成長シナリオ #
- ネット証券が 中小投資家向けに低コスト・高利便性サービスを拡大
- 商品先物業者が 投資教育やリスク管理サービスを充実
- 暗号資産交換業者が 安全性・信頼性を強化し、市場拡大
- 将来的には 金融教育・資産形成支援と連動した社会的役割 を担う
まとめ #
中分類 65:金融商品取引業,商品先物取引業
金融商品取引業・商品先物取引業は、高度な金融技術と規制遵守を前提に、新たな投資需要を開拓する業態 です。
補助金申請では、単なる取引システム強化ではなく、投資家保護・金融教育・中小投資家支援 など社会性を伴う計画が鍵となります。
参考サイト
- 大分類J-金融業、保険業 説明及び内容例示(PDF)– 総務省:日本標準産業分類(令和5年7月告示)
執筆者プロフィール #

- 補助金サポート事業部 編集長
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【中小企業の成長と資金調達をサポートする現場目線コンサルタント】
大学卒業後、大手IT企業にて経営企画・新規事業開発に従事。 経営コンサルタント会社へ転職後、補助金・助成金を活用した事業再構築や新規事業立ち上げを支援。 これまで各種補助金申請支援実績 200件以上。
セミナー講師、支援事業アドバイザーとしても活動。
【メッセージ】:補助金は「制度を知る」だけでなく「実行計画を描く」ことが成功の鍵。 記事を通して、みなさまが自社の未来を切り拓く一歩を踏み出すためのヒントをお届けします。
【専門分野】:新事業進出補助金、事業再構築補助金、ものづくり補助金、IT導入補助金の事業計画書作成、ITシステム導入・業務プロセス改善
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