大分類 G:情報通信業
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大分類の概要 #
この大分類は、ソフトウェア開発、情報処理サービス、通信インフラ、インターネット関連サービス、放送業などを含みます。 企業数は 56,078社で、全国の企業数全体に占める割合は 1.5%(※)ですが年々増加傾向で、特に ITベンチャー・スタートアップの参入が活発。 補助金の申請件数も多く、採択率も比較的とても高い業種です。

※出典:「総務省:令和3年経済センサス‐活動調査 速報集計」
補助金採択実績の傾向 #
他の関連補助金や助成金の結果から採択されやすい事業の特徴や傾向を掴みましょう。
※新事業進出補助金の採択実績は、第1回採択結果発表後から調査開始予定。
事業再構築補助金(2025年3月公募終了) #
この大分類に属する新規事業の採択数は、採択総数 9259件(第10~13回)中、981件で、全体に占める割合は 10.60%(※当社調べ)ほど。 採択事例は多めで「DX支援サービス」「SaaS」「AI・IoT」「クラウドサービス」の新規事業展開が多い。
その他の関連補助金や助成金 #
- IT導入補助金:自社開発システムの販売やクラウドサービス導入支援で多数活用。
- ものづくり補助金:AIやIoTなどの技術開発、プロトタイプ開発に活用。
- スタートアップ支援系補助金:地方自治体やNEDOによる技術実証・実装支援も対象。
成長性と市場動向 #
新事業進出補助金は、「新事業進出要件(製品等の新規性要件、市場の新規性要件、新事業売上高要件)」や「付加価値額要件」、「賃上げ要件」などの条件を満たさなければなりません。新規事業で取り組む分野の成長性と市場動向は、はじめにしっかり把握しておく必要性があります。
- 拡大分野
- DX需要(製造業・建設業・物流業など他産業からのニーズ)
- SaaS型ビジネスモデル
- AI、IoT、5G関連技術
- セキュリティサービス、クラウド基盤
- 縮小分野
- レガシーシステム運用のみの事業
- 紙媒体メディア関連(放送・出版の一部領域)
- 政策注目
- 「DX推進」「Society5.0」「セキュリティ強化」「データ活用」
採択事例・典型パターン #
新事業進出補助金では、補助事業で取り組む新規事業の「新市場性」及び「高付加価値性」を事業計画書で明確に示さなければなりません。 先代制度である事業再構築補助金(2025年3月公募終了)の採択事例やパターンを参考に対策しましょう。
※新事業進出補助金の採択実績は、第1回採択結果発表後から調査開始予定。
- 製造業向けIoT監視システムの開発
- SaaS型業務管理プラットフォームの構築
- AI活用による需要予測・自動化サービス
- メタバース/VRを活用した新サービス
- クラウド基盤を活用した地域産業支援
不採択になりやすい要因 #
- 技術内容が抽象的で具体性に欠ける
- マネタイズモデル(収益化戦略)が不明確
- 顧客ターゲット・市場分析が不足
- 「ただの受託開発」に見える計画
公募要領に照らした注意点 #
- 「新分野展開」や「事業転換」をどう打ち出すかが重要
- 自社の強み(技術力・開発実績)と社会課題を結びつける
- データ保護・セキュリティ・信頼性確保の要素を盛り込むと加点になりやすい
中分類 #
その他の関連補助金制度 #
- NEDO:研究開発型スタートアップ支援
- 総務省:5G/地域ICT実装支援事業
- 経産省:DX促進補助金
- 中小企業庁:IT導入補助金・ものづくり補助金
トレンド技術・キーワード #
- DX支援・業務効率化
- SaaSビジネスモデル
- AI・IoT・5G・クラウド
- メタバース・XR
- サイバーセキュリティ・データ保護
補助金活用後の成長シナリオ #
- 受託開発 → 自社SaaS展開 → サブスク型収益モデル確立
- AI/IoTサービス開発 → 製造業・建設業等へ横展開 → 産業DXプラットフォーム化
- クラウド基盤導入 → 全国展開 → 海外市場進出
まとめ #
大分類 G:情報通信業
情報通信業は DX・AI・クラウド・セキュリティ といった補助金重点分野と極めて相性が良い業種です。
採択されるには「社会課題解決につながる新サービス」「持続可能な収益モデル」を強調することがカギとなります。
参考サイト
- 大分類G-情報通信業 説明及び内容例示(PDF)– 総務省:日本標準産業分類(令和5年7月告示)
執筆者プロフィール #

- 補助金サポート事業部 編集長
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【中小企業の成長と資金調達をサポートする現場目線コンサルタント】
大学卒業後、大手IT企業にて経営企画・新規事業開発に従事。 経営コンサルタント会社へ転職後、補助金・助成金を活用した事業再構築や新規事業立ち上げを支援。 これまで各種補助金申請支援実績 200件以上。
セミナー講師、支援事業アドバイザーとしても活動。
【メッセージ】:補助金は「制度を知る」だけでなく「実行計画を描く」ことが成功の鍵。 記事を通して、みなさまが自社の未来を切り拓く一歩を踏み出すためのヒントをお届けします。
【専門分野】:新事業進出補助金、事業再構築補助金、ものづくり補助金、IT導入補助金の事業計画書作成、ITシステム導入・業務プロセス改善
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