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中分類 48:運輸に附帯するサービス業

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中分類の概要 #

運輸に附帯するサービス業は、運輸そのものではなく、運輸活動を補助・支援する事業 を指します。
国際物流やEC物流の拡大に伴い、荷役・通関・梱包・物流コンサルティングなど、高付加価値型サービス業 への需要が増加しています。

補助金採択実績の傾向 #

他の関連補助金や助成金の結果から採択されやすい事業の特徴や傾向を掴みましょう。
※新事業進出補助金の採択実績は、第1回採択結果発表後から調査開始予定。

事業再構築補助金(2025年3月公募終了) #

この中分類に属する新規事業の採択数は、採択総数 9259件(第10~13回)中、19件で、全体に占める割合は 0.21%(※当社調べ)ほど。

  • 通関・輸出入サポートから「国際物流コンサルティング」への進出
  • EC時代に対応した梱包の自動化・省人化

その他の関連補助金や助成金 #

  • ものづくり補助金
    • 自動仕分けライン、ロボット導入による作業効率化
    • ICTを活用した物流可視化システム
  • 省エネ補助金
    • 物流拠点でのLED化・電動フォークリフト導入

成長性と市場動向 #

新事業進出補助金は、「新事業進出要件(製品等の新規性要件、市場の新規性要件、新事業売上高要件)」や「付加価値額要件」、「賃上げ要件」などの条件を満たさなければなりません。新規事業で取り組む分野の成長性と市場動向は、はじめにしっかり把握しておく必要性があります。

  • 成長分野
    • EC市場拡大 → 梱包・出荷代行の需要急増
    • 国際物流 → 通関・港湾荷役・貿易関連サポートの増加
    • 脱炭素物流 → グリーン物流コンサルティング
  • 課題
    • 人手不足(荷役・梱包作業員)
    • コスト上昇(燃料・資材価格)
    • 自動化投資の遅れ

採択事例・典型パターン #

新事業進出補助金では、補助事業で取り組む新規事業の「新市場性」及び「高付加価値性」を事業計画書で明確に示さなければなりません。 先代制度である事業再構築補助金(2025年3月公募終了)の採択事例やパターンを参考に対策しましょう。
※新事業進出補助金の採択実績は、第1回採択結果発表後から調査開始予定。

  • 港湾運送会社が ドローン・IoTで港湾荷役を効率化
  • 梱包業者が バイオマス資材やリサイクル材を導入 し、環境対応型サービスへ
  • 運送取次業者が デジタルプラットフォームを構築 し、マッチングサービスを提供
  • 流通加工業者が AIによる需要予測システム を導入し効率化

不採択になりやすい要因 #

  • 「荷役作業の効率化」など既存延長に留まり、新市場性が弱い
  • 梱包材の更新など単純な設備投資に見える場合
  • 公募要領の「新分野展開」「事業転換」に十分合致しない企画

公募要領に照らした注意点 #

  • 新市場(国際物流、EC物流、脱炭素物流) に向けた展開を具体化する
  • 自動化・ICT活用の「省人化」と「付加価値化」を両立させる
  • 環境対応(バイオマス梱包、グリーン物流)をアピールする

小分類 #

  • 小分類 480:管理,補助的経済活動を行う事業所(48運輸に附帯するサービス業)
  • 小分類 481:港湾運送業
  • 小分類 482:貨物運送取扱業(集配利用運送業を除く)
  • 小分類 483:運送代理店
  • 小分類 484:こん包業
  • 小分類 485:運輸施設提供業
  • 小分類 489:その他の運輸に附帯するサービス業

その他の関連補助金制度 #

  • 効率化補助金(国交省)
  • 中小企業省エネ・脱炭素補助金
  • 海外展開支援補助金(JETRO系)
  • ものづくり補助金(自動化・DX)

トレンド技術・キーワード #

  • ロジスティクスDX(在庫・出荷の可視化)
  • 自動荷役・自動梱包ライン
  • グリーン梱包資材・環境対応型物流
  • デジタル通関・電子化システム
  • 物流マッチングプラットフォーム

補助金活用後の成長シナリオ #

  • 港湾荷役から「国際物流トータルサービス」への進化
  • 梱包業から「環境配慮型サプライチェーン支援業」へ転換
  • 運送取次業から「物流DXプラットフォーム運営」へ事業拡大
  • 流通加工サービスから「物流効率化コンサルティング」への展開

まとめ #

中分類 48:運輸に附帯するサービス業

運輸に附帯するサービス業は、従来のサポート業務から 高付加価値型・DX型・環境対応型 へシフトが求められています。
補助金を活用することで、自動化設備・ICT導入・環境対応資材 への投資を実現し、国際競争力を高めることが可能です。

参考サイト

執筆者プロフィール #

Kudo
Kudo補助金サポート事業部 編集長
【中小企業の成長と資金調達をサポートする現場目線コンサルタント】

大学卒業後、大手IT企業にて経営企画・新規事業開発に従事。 経営コンサルタント会社へ転職後、補助金・助成金を活用した事業再構築や新規事業立ち上げを支援。 これまで各種補助金申請支援実績 200件以上。
セミナー講師、支援事業アドバイザーとしても活動。

【メッセージ】:補助金は「制度を知る」だけでなく「実行計画を描く」ことが成功の鍵。 記事を通して、みなさまが自社の未来を切り拓く一歩を踏み出すためのヒントをお届けします。

【専門分野】:新事業進出補助金、事業再構築補助金、ものづくり補助金、IT導入補助金の事業計画書作成、ITシステム導入・業務プロセス改善

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