中分類 18:プラスチック製品製造業(別掲を除く)
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目次
中分類の概要 #
プラスチック製品製造業(別掲を除く)は、包装資材、日用品、建材、自動車部品、産業用部材 など幅広い分野に製品を供給している。
一方で、脱プラスチック・カーボンニュートラル・リサイクル強化 の社会的潮流により、環境対応や新素材転換が喫緊の課題。
補助金採択実績の傾向 #
他の関連補助金や助成金の結果から採択されやすい事業の特徴や傾向を掴みましょう。
※新事業進出補助金の採択実績は、第1回採択結果発表後から調査開始予定。
事業再構築補助金(2025年3月公募終了) #
この中分類に属する新規事業の採択数は、採択総数 9259件(第10~13回)中、252件で、全体に占める割合は 2.72%(※当社調べ)ほど。
- バイオマスプラスチック製品の開発・製造ライン導入
- 再生プラスチックを活用した新製品製造事業
- 医療・衛生用品向け高機能プラスチック事業参入
その他の関連補助金や助成金 #
- ものづくり補助金
- 高精度成形機の導入による生産性向上
- 自動車部品向け軽量化プラスチック部材製造設備
- 小規模事業者持続化補助金
- 環境対応商品を活用した販路拡大
- 地域ブランドと連携したパッケージ製品の製造販売
成長性と市場動向 #
新事業進出補助金は、「新事業進出要件(製品等の新規性要件、市場の新規性要件、新事業売上高要件)」や「付加価値額要件」、「賃上げ要件」などの条件を満たさなければなりません。新規事業で取り組む分野の成長性と市場動向は、はじめにしっかり把握しておく必要性があります。
- 成長分野
- バイオプラスチック、リサイクルプラスチック
- 医療・ヘルスケア用プラスチック製品
- EV向け軽量樹脂部材
- 縮小分野
- 使い捨てプラスチック(ストロー、レジ袋)
- 方向性
- 「汎用品大量生産」から「環境対応・高機能化」へ
採択事例・典型パターン #
新事業進出補助金では、補助事業で取り組む新規事業の「新市場性」及び「高付加価値性」を事業計画書で明確に示さなければなりません。 先代制度である事業再構築補助金(2025年3月公募終了)の採択事例やパターンを参考に対策しましょう。
※新事業進出補助金の採択実績は、第1回採択結果発表後から調査開始予定。
- 既存事業モデル
- 汎用プラスチック容器製造
- 家庭用日用品のプラスチック加工
- 新規事業モデル(補助金対象になりやすい)
- バイオマス由来樹脂を利用した食品容器製造
- リサイクル材を活用した建材・部材の製造
- 医療用滅菌対応プラスチック製品
- EV・再エネ関連機器向け部品製造
- 必要な許認可・資格
- 食品衛生法(食品容器製造の場合)
- 医薬品医療機器等法(医療用製品を扱う場合)
- 消防法(危険物を扱う製造工程の場合)
- 廃棄物処理法(リサイクル材利用の場合)
不採択になりやすい要因 #
- 環境対応の視点が不足(単なる樹脂容器増産など)
- 大手メーカーの下請け依存で「新市場開拓」が弱い
- 価格競争型で差別化が見えにくい
公募要領に照らした注意点 #
- 「脱炭素・循環経済」に資する計画であることを強調
- 新規性(バイオ樹脂、リサイクル技術)を具体的に説明
- 安全性・環境基準への適合を明示すること
小分類 #
- 小分類 180:管理,補助的経済活動を行う事業所(18プラスチック製品製造業)
- 小分類 181:プラスチック板・棒・管・継手・異形押出製品製造業
- 小分類 182:プラスチックフィルム・シート・床材・合成皮革製造業
- 小分類 183:工業用プラスチック製品製造業
- 小分類 184:発泡・強化プラスチック製品製造業
- 小分類 185:プラスチック成形材料製造業(廃プラスチックを含む)
- 小分類 189:その他のプラスチック製品製造業
その他の関連補助金制度 #
- プラスチック資源循環法関連補助金
- 省エネ補助金(高効率成形機導入)
- 新エネ・環境技術開発支援事業
トレンド技術・キーワード #
- バイオプラスチック(PLA、PBSなど)
- リサイクル技術(マテリアル・ケミカルリサイクル)
- 軽量化樹脂(EV部品用)
- 抗菌・抗ウイルスプラスチック
- FSC認証パッケージとの複合利用
補助金活用後の成長シナリオ #
- 使い捨て依存から 循環型素材メーカー へ転換
- 大量生産型から 高付加価値・医療・産業用途対応企業 へ進化
- プラスチック製品メーカーから 「環境ソリューション企業」 への進化
まとめ #
中分類 18:プラスチック製品製造業(別掲を除く)
プラスチック製品製造業(別掲を除く)は、逆風にあるが、環境配慮型製品・医療・産業用途 に成長機会が大きい。
補助金を活用することで、「大量生産依存型」から「環境と社会に貢献する製造業」 へと転換できる。
参考サイト
- 大分類E-製造業 説明及び内容例示(PDF)– 総務省:日本標準産業分類(令和5年7月告示)
執筆者プロフィール #

- 補助金サポート事業部 編集長
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【中小企業の成長と資金調達をサポートする現場目線コンサルタント】
大学卒業後、大手IT企業にて経営企画・新規事業開発に従事。 経営コンサルタント会社へ転職後、補助金・助成金を活用した事業再構築や新規事業立ち上げを支援。 これまで各種補助金申請支援実績 200件以上。
セミナー講師、支援事業アドバイザーとしても活動。
【メッセージ】:補助金は「制度を知る」だけでなく「実行計画を描く」ことが成功の鍵。 記事を通して、みなさまが自社の未来を切り拓く一歩を踏み出すためのヒントをお届けします。
【専門分野】:新事業進出補助金、事業再構築補助金、ものづくり補助金、IT導入補助金の事業計画書作成、ITシステム導入・業務プロセス改善
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