中分類 51:繊維・衣服等卸売業
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中分類の概要 #
繊維・衣服等卸売業は、衣料品、繊維製品、アクセサリー、靴・かばんなどファッション関連商品 を取り扱う卸売業です。
百貨店・量販店・専門店・EC事業者への供給を担い、国内外の生産拠点との取引が多い業種です。
近年は ファストファッション・SPA(製造小売)・EC直販 の台頭により、従来の卸売機能が縮小傾向にある一方で、サステナブル素材や高付加価値商品 の流通が注目されています。
補助金採択実績の傾向 #
他の関連補助金や助成金の結果から採択されやすい事業の特徴や傾向を掴みましょう。
※新事業進出補助金の採択実績は、第1回採択結果発表後から調査開始予定。
事業再構築補助金(2025年3月公募終了) #
この中分類に属する新規事業の採択数は、採択総数 9259件(第10~13回)中、12件で、全体に占める割合は 0.13%(※当社調べ)ほど。
- アパレル卸から 自社ブランド立ち上げ・EC直販 への転換
- サステナブル素材を活用した新商品展開
その他の関連補助金や助成金 #
- ものづくり補助金
- 在庫管理や受発注システムのDX化
- 仮想展示会・3D商品カタログ導入
- JAPANブランド育成支援等補助金
- 商談サイトやECモール出店支援
成長性と市場動向 #
新事業進出補助金は、「新事業進出要件(製品等の新規性要件、市場の新規性要件、新事業売上高要件)」や「付加価値額要件」、「賃上げ要件」などの条件を満たさなければなりません。新規事業で取り組む分野の成長性と市場動向は、はじめにしっかり把握しておく必要性があります。
- 成長分野
- サステナブルファッション(リサイクル繊維、エシカル商品)
- デジタルショールーム・オンライン卸売取引
- 越境ECによる海外販売拡大
- 課題
- ファストファッションや直販モデルによる「中抜き」
- 在庫リスクの増大(流行変動が激しい)
- 原材料高騰・為替リスク
採択事例・典型パターン #
新事業進出補助金では、補助事業で取り組む新規事業の「新市場性」及び「高付加価値性」を事業計画書で明確に示さなければなりません。 先代制度である事業再構築補助金(2025年3月公募終了)の採択事例やパターンを参考に対策しましょう。
※新事業進出補助金の採択実績は、第1回採択結果発表後から調査開始予定。
- 繊維卸業者が 越境ECを活用し、アジア市場に販路拡大
- アパレル卸が 自社ブランドを立ち上げ、小売直販に進出
- 卸売商社が 環境配慮型素材(リサイクル繊維)を取扱商品に追加
- バーチャル展示会システム導入で、取引先拡大を実現
不採択になりやすい要因 #
- 「仕入れ・販売の継続」のみで新規性が弱い
- 他社との差別化がなく、単なる在庫処分に見える場合
- 市場縮小分野に依存した計画
公募要領に照らした注意点 #
- 新しい販路(EC、海外、サステナブル市場) の明示が必須
- IT・DXを活用した「効率化+付加価値化」の両立を強調
- デザインやブランド開発など「高付加価値化」の観点を追加する
小分類 #
- 小分類 510:管理,補助的経済活動を行う事業所(51繊維・衣服等卸売業)
- 小分類 511:繊維品卸売業(衣服,身の回り品を除く)
- 小分類 512:衣服卸売業
- 小分類 513:身の回り品卸売業
その他の関連補助金制度 #
- IT導入補助金(受発注システム、EC構築)
- JAPANブランド育成支援等補助金(海外展開)
- 中小企業省エネ補助金(省エネ物流・倉庫整備)
- デザイン支援補助金(自治体)
トレンド技術・キーワード #
- サステナブル素材(リサイクル繊維、オーガニックコットン)
- 越境EC・オンライン展示会
- 3Dモデリング・バーチャル試着
- ブランド直販・D2Cモデル
- ファッションテック(AI需要予測、在庫最適化)
補助金活用後の成長シナリオ #
- 卸売から 「ブランド開発・販路支援型企業」 への進化
- サステナブル素材取扱 → 大手企業や海外市場への展開
- デジタル化 → 商談効率化・在庫リスク低減
- ・EC・越境販売 → 国内市場縮小リスクを補う新収益源確保
まとめ #
中分類 51:繊維・衣服等卸売業
繊維・衣服等卸売業は、既存の卸売機能が縮小する一方で、DX・EC・サステナブルファッション といった新市場に活路があります。
補助金を活用することで、ブランド開発・販路開拓・デジタル取引 を推進し、持続可能で競争力の高い卸売ビジネスへの転換が期待されます。
参考サイト
- 大分類I-卸売業、小売業 説明及び内容例示(PDF)– 総務省:日本標準産業分類(令和5年7月告示)
執筆者プロフィール #

- 補助金サポート事業部 編集長
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【中小企業の成長と資金調達をサポートする現場目線コンサルタント】
大学卒業後、大手IT企業にて経営企画・新規事業開発に従事。 経営コンサルタント会社へ転職後、補助金・助成金を活用した事業再構築や新規事業立ち上げを支援。 これまで各種補助金申請支援実績 200件以上。
セミナー講師、支援事業アドバイザーとしても活動。
【メッセージ】:補助金は「制度を知る」だけでなく「実行計画を描く」ことが成功の鍵。 記事を通して、みなさまが自社の未来を切り拓く一歩を踏み出すためのヒントをお届けします。
【専門分野】:新事業進出補助金、事業再構築補助金、ものづくり補助金、IT導入補助金の事業計画書作成、ITシステム導入・業務プロセス改善
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