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中分類 77：持ち帰り・配達飲食サービス業

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目次

中分類の概要 #

持ち帰り・配達飲食サービス業は、店内での飲食ではなく テイクアウト・デリバリー に特化した飲食サービス業です。
＜含まれる業種例＞
・持ち帰り専門店（弁当屋、惣菜店、テイクアウト専門カフェなど）
・宅配専門業（宅配ピザ、寿司、宅配弁当など）
・ゴーストレストラン（実店舗を持たず配達に特化）
・フードデリバリーを活用するクラウドキッチン

補助金採択実績の傾向 #

他の関連補助金や助成金の結果から採択されやすい事業の特徴や傾向を掴みましょう。
※新事業進出補助金の採択実績は、第1回採択結果発表後から調査開始予定。

事業再構築補助金（2025年3月公募終了） #

この中分類に属する新規事業の採択数は、採択総数 9259件（第10～13回）中、92件で、全体に占める割合は 0.99%（※当社調べ）ほど。

  • 新規デリバリー参入（既存飲食店が宅配事業へ進出）
  • 専用厨房設備導入（真空包装機、保温容器、冷蔵ショーケース）
  • ゴーストレストラン開業支援（小規模キッチン＋オンライン販路）
  • 地域特化型宅配サービス（高齢者向け弁当宅配、地産地消型）
  • 食品表示や衛生管理対応（HACCP基準を満たす設備導入）

成長性と市場動向 #

新事業進出補助金は、「新事業進出要件（製品等の新規性要件、市場の新規性要件、新事業売上高要件）」や「付加価値額要件」、「賃上げ要件」などの条件を満たさなければなりません。新規事業で取り組む分野の成長性と市場動向は、はじめにしっかり把握しておく必要性があります。

  • コロナ禍を契機に デリバリー市場は定着・拡大
  • 高齢化に伴う 宅配弁当需要 の増加
  • 働き方の変化で ランチ宅配・職域向け弁当需要 が強まる
  • ゴーストレストラン・クラウドキッチン が急成長
  • インバウンド客層も含め、利便性＋多国籍対応が求められる

採択事例・典型パターン #

新事業進出補助金では、補助事業で取り組む新規事業の「新市場性」及び「高付加価値性」を事業計画書で明確に示さなければなりません。 先代制度である事業再構築補助金（2025年3月公募終了）の採択事例やパターンを参考に対策しましょう。
※新事業進出補助金の採択実績は、第1回採択結果発表後から調査開始予定。

  • 寿司店が 宅配部門を新設し冷蔵保管設備を導入
  • 弁当屋が 高齢者向け配達サービス＋見守り機能 を開始
  • レストランが デリバリー専用ブランドを立ち上げ（ゴーストレストラン化）
  • 惣菜店が 真空パック機導入で日持ち改善し販路拡大
  • 地域スーパーが 配達サービスを拡充しDX化

不採択になりやすい要因 #

  • 単なる既存店舗の延長（「配達も始めます」程度では弱い）
  • 衛生管理・食品表示の基準を満たす根拠が不足
  • 運営体制や配送コストの持続性が不明確
  • 地域や顧客層のニーズ分析が浅い

公募要領に照らした注意点 #

  • 非対面型ビジネスモデルへの転換 として整理できるか
  • HACCP、食品表示法など 法規制に準拠する計画 を明記
  • 配送効率・コスト削減の仕組み（ルート最適化、協業など）が必要
  • 地域の高齢者福祉や観光需要と連動できると加点要素になる

小分類 #

  • 小分類 770：管理，補助的経済活動を行う事業所（77持ち帰り・配達飲食サービス業）
  • 小分類 771：持ち帰り飲食サービス業
  • 小分類 772：配達飲食サービス業
  • 小分類 773：施設給食業

その他の関連補助金制度 #

  • 持続化補助金（販促、パッケージ開発、配送サービス拡充）
  • ものづくり補助金（真空包装機・冷蔵庫・調理機械導入）
  • 高齢者福祉関連補助金（配食＋見守りサービス連動型）

トレンド技術・キーワード #

  • クラウドキッチン／ゴーストレストラン
  • 宅配プラットフォーム連携（Uber Eats, 出前館 等）
  • 食品ロス削減・サステナブル包装資材
  • IoT配送管理（GPS・ルート最適化）
  • 高齢者向け見守り配食サービス

補助金活用後の成長シナリオ #

  • 惣菜店：真空包装で 新市場（遠方スーパー・EC販売）へ拡大
  • レストラン：ゴーストレストラン参入で 新ブランドを立ち上げ
  • 弁当宅配業：高齢者向け配達サービスで 地域包括ケアとの連携
  • 宅配チェーン：配達アプリ導入で効率化・顧客増加

まとめ #

中分類 77：持ち帰り・配達飲食サービス業

持ち帰り・配達飲食サービス業は、非接触・利便性需要の拡大に直結する成長分野です。
補助金を活用することで、設備導入や配送効率化、ゴーストレストラン参入など、新たなビジネスモデルへの転換が可能となります。

参考サイト

執筆者プロフィール #

Kudo
Kudo補助金サポート事業部 編集長
【中小企業の成長と資金調達をサポートする現場目線コンサルタント】

大学卒業後、大手IT企業にて経営企画・新規事業開発に従事。 経営コンサルタント会社へ転職後、補助金・助成金を活用した事業再構築や新規事業立ち上げを支援。 これまで各種補助金申請支援実績 200件以上。
セミナー講師、支援事業アドバイザーとしても活動。

【メッセージ】：補助金は「制度を知る」だけでなく「実行計画を描く」ことが成功の鍵。 記事を通して、みなさまが自社の未来を切り拓く一歩を踏み出すためのヒントをお届けします。

【専門分野】：新事業進出補助金、事業再構築補助金、ものづくり補助金、IT導入補助金の事業計画書作成、ITシステム導入・業務プロセス改善

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