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中分類 01:農業

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中分類の概要 #

農業は、日本標準産業分類における基幹産業のひとつで、稲作・畑作・野菜・果樹・花きなどの作物栽培を中心とする。
事業者数は約120万件とされるが、小規模・家族経営が多数を占める。
近年は高齢化や後継者不足が課題である一方、スマート農業や6次産業化に取り組む動きが広がっている。

新事業進出補助金においては、「1次産業(農業、林業)に取り組む事業 」は補助対象外事業となり、不採択又は交付決定取消となりますので注意が必要です。

補助金採択実績の傾向 #

他の関連補助金や助成金の結果から採択されやすい事業の特徴や傾向を掴みましょう。
※新事業進出補助金の採択実績は、第1回採択結果発表後から調査開始予定。

事業再構築補助金(2025年3月公募終了) #

この中分類に属する新規事業の採択数は、採択総数 9259件(第10~13回)中、 18件で、全体に占める割合は 0.19%(※当社調べ)ほど。

  • 「6次産業化」「観光農園」「農産物加工施設整備」
  • 「地域資源活用型」「高付加価値化」が補助金と相性が良い。

成長性と市場動向 #

新事業進出補助金は、「新事業進出要件(製品等の新規性要件、市場の新規性要件、新事業売上高要件)」や「付加価値額要件」、「賃上げ要件」などの条件を満たさなければなりません。新規事業で取り組む分野の成長性と市場動向は、はじめにしっかり把握しておく必要性があります。

  • 拡大要因
    • インバウンド需要回復
    • 健康志向食品市場の成長
    • 輸出強化(和牛・果物など)
  • 縮小要因
    • 人口減少
    • 農地縮小
    • 担い手不足
  • 方向性
    • ICT・IoTを活用したスマート農業
    • 農業×観光(アグリツーリズム)
    • 輸出拡大

採択事例・典型パターン #

新事業進出補助金では、補助事業で取り組む新規事業の「新市場性」及び「高付加価値性」を事業計画書で明確に示さなければなりません。 先代制度である事業再構築補助金(2025年3月公募終了)の採択事例やパターンを参考に対策しましょう。
※新事業進出補助金の採択実績は、第1回採択結果発表後から調査開始予定。

  • 既存事業モデル
    • 稲作中心、野菜・果樹の生産 → 出荷団体経由で市場へ流通
  • 新規事業モデル(補助金対象になりやすい)
    • 直売所やオンライン販売の新設
    • 農産物加工(ジャム・ドライフルーツ・6次産業化商品)
    • 観光農園・農泊の展開
    • 農業ロボット・ドローン導入によるスマート農業
  • 必要な許認可・資格
    • 食品加工 → 食品衛生責任者、菓子製造業・飲食店営業などの営業許可
    • 観光農園 → 旅館業法(宿泊を伴う場合)、農地法に基づく転用許可
    • 農産物輸出 → 輸出検疫・植物防疫法の遵守

不採択になりやすい要因 #

  • 単なる「設備更新」にとどまる計画
  • 収益性の裏付けが弱い(市場分析不足)
  • 販路開拓やブランディングの視点が欠ける
  • 高齢経営者中心で「実行可能性」が低いと判断されるケース

公募要領に照らした注意点 #

  • 収益構造の変化(新分野展開・業態転換)を明確にすることが必須
  • 単なる規模拡大ではなく「付加価値の向上」を強調する必要あり
  • 農地や加工場の整備に関しては、農地法や建築基準法の制約に留意

小分類 #

  • 小分類 010:管理,補助的経済活動を行う事業所(01農業)
  • 小分類 011:耕種農業
  • 小分類 012:畜産農業
  • 小分類 013:農業サービス業(園芸サービス業を除く)
  • 小分類 014:園芸サービス業

その他の関連補助金制度 #

  • 農業経営基盤強化資金(スーパーL資金)
  • 産地パワーアップ事業
  • 農林水産省のスマート農業実証プロジェクト
  • 輸出拡大関連支援(農林水産物・食品輸出プロジェクト)

トレンド技術・キーワード #

  • スマート農業(ドローン、IoTセンサー、自動運転農機)
  • 6次産業化(生産+加工+販売)
  • アグリツーリズム(農業×観光)
  • 輸出拡大・海外販路開拓

補助金活用後の成長シナリオ #

  • 補助金で加工施設や販売チャネルを構築 → 地域ブランド確立
  • スマート農業導入により労働力不足を補い、生産性を改善
  • 観光農園や農泊を組み合わせて、地域の交流拠点となる可能性

まとめ #

中分類 01:農業

農業における補助金活用のポイントは「単なる生産」から「付加価値型ビジネス」への転換。
特に、加工・観光・ICTの導入は審査で評価されやすい。
同時に、事業実現には許認可や法制度の確認が不可欠であるため、計画段階から専門家と連携することが望ましい。

参考サイト

執筆者プロフィール #

Kudo
Kudo補助金サポート事業部 編集長
【中小企業の成長と資金調達をサポートする現場目線コンサルタント】

大学卒業後、大手IT企業にて経営企画・新規事業開発に従事。 経営コンサルタント会社へ転職後、補助金・助成金を活用した事業再構築や新規事業立ち上げを支援。 これまで各種補助金申請支援実績 200件以上。
セミナー講師、支援事業アドバイザーとしても活動。

【メッセージ】:補助金は「制度を知る」だけでなく「実行計画を描く」ことが成功の鍵。 記事を通して、みなさまが自社の未来を切り拓く一歩を踏み出すためのヒントをお届けします。

【専門分野】:新事業進出補助金、事業再構築補助金、ものづくり補助金、IT導入補助金の事業計画書作成、ITシステム導入・業務プロセス改善

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