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大分類 Q:複合サービス事業

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大分類の概要 #

この大分類は、郵便局や協同組合(農協・漁協・生協など)、町内会組織など複数のサービスを一体的に提供する事業体を指します。 企業数は 5,545社、全国の企業数全体に占める割合は 0.2%(※)ほど。 地域に根ざしたインフラ機能を担い、物流・金融・小売・福祉などを組み合わせて提供しているのが特徴です。

※出典:「総務省:令和3年経済センサス‐活動調査 速報集計

補助金採択実績の傾向 #

他の関連補助金や助成金の結果から採択されやすい事業の特徴や傾向を掴みましょう。
※新事業進出補助金の採択実績は、第1回採択結果発表後から調査開始予定。

事業再構築補助金(2025年3月公募終了) #

この大分類に属する新規事業の採択数は、採択総数 9259件(第10~13回)中、0件(※当社調べ)でした。

その他の関連補助金や助成金 #

  • ものづくり補助金:農水産物の加工設備導入や物流拠点の低温保管設備。
  • IT導入補助金:組合員管理システム、販売管理、EC導入。

成長性と市場動向 #

新事業進出補助金は、「新事業進出要件(製品等の新規性要件、市場の新規性要件、新事業売上高要件)」や「付加価値額要件」、「賃上げ要件」などの条件を満たさなければなりません。新規事業で取り組む分野の成長性と市場動向は、はじめにしっかり把握しておく必要性があります。

  • 拡大分野
    • 地域商社機能(産直EC、ふるさと納税連携)
    • 観光との複合(農泊・漁業体験)
    • 高齢者・地域福祉サービス(買い物代行、移動販売)
  • 縮小分野
    • 郵便物取扱量の減少(郵便局依存型)
    • 若年層の組合加入率低下による協同組合の縮小
  • 政策注目
    • 「地域包括ケア」と連携する生活支援サービス
    • デジタル田園都市構想(地域DX)との親和性が高い

採択事例・典型パターン #

新事業進出補助金では、補助事業で取り組む新規事業の「新市場性」及び「高付加価値性」を事業計画書で明確に示さなければなりません。 先代制度である事業再構築補助金(2025年3月公募終了)の採択事例やパターンを参考に対策しましょう。
※新事業進出補助金の採択実績は、第1回採択結果発表後から調査開始予定。

  • 郵便局が「地域DX拠点(窓口+オンライン行政手続支援)」を新設
  • 農協が「地元食材を使った加工品工場+直売所+観光農園」
  • 漁協が「冷凍加工センター+EC+観光体験型漁業」
  • 生協が「移動販売+高齢者見守りサービス」を開始

不採択になりやすい要因 #

  • 「既存サービスの延長」にとどまり新規性が弱い
  • 設備更新のみで、複合機能や地域課題解決につながらない
  • 組合員や地域住民のニーズ調査が不足している
  • 収益性が「補助金頼み」で持続可能性が見えない

公募要領に照らした注意点 #

  • 新分野展開・業態転換 を意識して、既存機能+新サービスの複合を打ち出す
  • 地域課題(高齢化、物流縮小、行政サービス不足)との関連性を明確にする
  • 「協同組合だからできること(共同利用・共助の仕組み)」を盛り込む

中分類 #

その他の関連補助金制度 #

  • ものづくり補助金(加工設備・物流拠点整備)
  • IT導入補助金(EC、会員管理、地域DX)
  • 総務省・農水省関連補助金(地域活性化、農林水産物販売支援)

トレンド技術・キーワード #

  • 地域商社機能(産直・観光・EC)
  • DX(組合員管理、行政手続、地域アプリ)
  • 移動販売・見守りサービス
  • 6次産業化・観光連携
  • コミュニティ機能強化

補助金活用後の成長シナリオ #

  • 郵便局 → 「地域DX拠点」化 → 行政・買い物・金融支援まで拡大
  • 農協・漁協 → 「加工+EC+観光」へ多角化 → 地域の所得増
  • 生協 → 「買い物支援+見守り」サービス → 高齢者サポートと地域連携

まとめ #

大分類 Q:複合サービス事業

複合サービス事業は、地域のライフラインを守る存在であり、補助金活用により 「地域商社機能」「DX拠点」「福祉連携」 へと進化する可能性があります。
採択のカギは、 「地域課題解決型+複合サービス展開」 を明確に示すことです。

参考サイト

執筆者プロフィール #

Kudo
Kudo補助金サポート事業部 編集長
【中小企業の成長と資金調達をサポートする現場目線コンサルタント】

大学卒業後、大手IT企業にて経営企画・新規事業開発に従事。 経営コンサルタント会社へ転職後、補助金・助成金を活用した事業再構築や新規事業立ち上げを支援。 これまで各種補助金申請支援実績 200件以上。
セミナー講師、支援事業アドバイザーとしても活動。

【メッセージ】:補助金は「制度を知る」だけでなく「実行計画を描く」ことが成功の鍵。 記事を通して、みなさまが自社の未来を切り拓く一歩を踏み出すためのヒントをお届けします。

【専門分野】:新事業進出補助金、事業再構築補助金、ものづくり補助金、IT導入補助金の事業計画書作成、ITシステム導入・業務プロセス改善

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