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大分類 N：生活関連サービス業，娯楽業

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目次

大分類の概要 #

この大分類は、冠婚葬祭、理美容、洗濯、映画館、遊園地、スポーツ施設など、人々の暮らしや余暇と密接に関わるサービス産業です。 企業数は 333,402社、全国の企業数全体に占める割合は 9.1％（※）ほど。 少子高齢化やライフスタイルの変化に直結する分野でコロナ禍で打撃を受けた一方、アフターコロナで新しい需要の芽が生まれています。

※出典：「総務省：令和３年経済センサス‐活動調査 速報集計」

補助金採択実績の傾向 #

他の関連補助金や助成金の結果から採択されやすい事業の特徴や傾向を掴みましょう。
※新事業進出補助金の採択実績は、第1回採択結果発表後から調査開始予定。

事業再構築補助金（2025年3月公募終了） #

この大分類に属する新規事業の採択数は、採択総数 9259件（第10～13回）中、615件で、全体に占める割合は 6.64%（※当社調べ）ほど。 「結婚式場がオンライン配信やフォトウェディングに特化」「映画館が配信システムやイベント会場として多用途化」「理美容業が訪問美容、メンズ専門へ業態転換」「スポーツ施設がオンラインレッスン、健康増進サービスへ拡張」などの事業が採択されています。

その他の関連補助金や助成金 #

  • ものづくり補助金：VRを活用した体験型サービスの導入やスポーツ施設の新しい健康機器導入。
  • IT導入補助金：予約・顧客管理システム、サブスク型サービス管理。

成長性と市場動向 #

新事業進出補助金は、「新事業進出要件（製品等の新規性要件、市場の新規性要件、新事業売上高要件）」や「付加価値額要件」、「賃上げ要件」などの条件を満たさなければなりません。新規事業で取り組む分野の成長性と市場動向は、はじめにしっかり把握しておく必要性があります。

  • 拡大分野
    • 健康志向・ウェルネス（フィットネス、ヨガ、メンタルケア）
    • ペット関連（ペットホテル、ペット葬儀、トリミング）
    • アミューズメントのデジタル化（eスポーツ、VR体験施設）
    • 葬祭の小規模化・オンライン化（家族葬、リモート葬）
  • 縮小分野
    • 従来型の大規模娯楽施設（映画館、遊園地の一部）
    • 人口減少地域での冠婚葬祭需要
  • 政策注目
    • 健康寿命延伸施策
    • 観光・地域資源と連動したエンタメ産業

採択事例・典型パターン #

新事業進出補助金では、補助事業で取り組む新規事業の「新市場性」及び「高付加価値性」を事業計画書で明確に示さなければなりません。 先代制度である事業再構築補助金（2025年3月公募終了）の採択事例やパターンを参考に対策しましょう。
※新事業進出補助金の採択実績は、第1回採択結果発表後から調査開始予定。

  • ブライダル事業 → 「フォト婚＋観光体験」パッケージ
  • 理美容 → 高齢者施設向け訪問サービス展開
  • 葬祭業 → 「家族葬＋オンライン配信」
  • スポーツジム → 「オンラインレッスン＋サブスクアプリ」
  • 娯楽業 → 「eスポーツ施設＋配信スタジオ」

不採択になりやすい要因 #

  • 「施設改装のみ」で新規性がない計画
  • コロナ対策（消毒・換気）だけの設備投資に終始
  • 地域資源や新しいライフスタイルとの結びつきが弱い
  • 顧客ターゲットが広すぎて焦点がぼやける

公募要領に照らした注意点 #

  • 「新しい生活様式への対応」「デジタル化」「健康志向」との関連を強調
  • ターゲット顧客の明確化（高齢者、若年層、訪日客など）
  • サービスの高付加価値化（体験型、パーソナル型、地域資源活用）

中分類 #

その他の関連補助金制度 #

  • ものづくり補助金（新機器・新体験導入）
  • IT導入補助金（予約・会員管理・配信）
  • 観光庁・スポーツ庁関連補助金（地域観光＋スポーツ体験）

トレンド技術・キーワード #

  • VR/AR体験、eスポーツ
  • ウェルネス（ヨガ、メンタルケア、食事改善）
  • サブスク型ジム・美容サービス
  • 小規模葬、オンライン葬
  • ペット関連サービスの拡大

補助金活用後の成長シナリオ #

  • ブライダル → 「地域観光＋フォト婚」へ拡張
  • 理美容 → 「訪問型・サブスク型」へ変革
  • 娯楽業 → 「リアル＋デジタル融合（VR・配信）」へ進化
  • 葬祭 → 「小規模・パーソナル＋デジタル」へシフト

まとめ #

大分類 N：生活関連サービス業，娯楽業

生活関連サービス業・娯楽業は、 人生イベント・余暇・健康 に関わる重要分野です。
補助金を活用する際は、 「新しい生活様式」「デジタル化」「地域資源連携」 をキーワードにした進化ストーリーを描くことが採択のポイントになります。

参考サイト

執筆者プロフィール #

Kudo
Kudo補助金サポート事業部 編集長
【中小企業の成長と資金調達をサポートする現場目線コンサルタント】

大学卒業後、大手IT企業にて経営企画・新規事業開発に従事。 経営コンサルタント会社へ転職後、補助金・助成金を活用した事業再構築や新規事業立ち上げを支援。 これまで各種補助金申請支援実績 200件以上。
セミナー講師、支援事業アドバイザーとしても活動。

【メッセージ】：補助金は「制度を知る」だけでなく「実行計画を描く」ことが成功の鍵。 記事を通して、みなさまが自社の未来を切り拓く一歩を踏み出すためのヒントをお届けします。

【専門分野】：新事業進出補助金、事業再構築補助金、ものづくり補助金、IT導入補助金の事業計画書作成、ITシステム導入・業務プロセス改善

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